そしてポリポリと食いながら、「こないだこれ超うまかったんだよー」
と言うのだそうです。
…普通、大したものでない「そなえつけのピーマン」に、私はたいそう思い入れがあるらしく、実にうまそうに食べています。そうまで言われると、嫁もピーマンに興味が湧いて、いつもは手を伸ばさないそのピーマンを食べてみることに。すると、言われてみると何となくうまい気がして、彼女は何気なしに「うん、うまい」と言いました。
すると私は
「ちがうちがう。俺こないだ超ハラ減っててさー」
と否定してきます。どうやら私が言いたいのは、「ピーマンがうまい」のではなく、あくまで「こないだハラ減っていたから、こんなそなえつけのピーマンすらうまく感じた」という話らしいです。
ヨメはなんだか面倒くさくなって「ふーん」とあしらいましたが、その後「ハッ」とあることを思い出し、こう叫びました。
「紳介さんにうどん渡すの忘れてた!」 |