無事家に帰りついた私たちですが、
すでに戦場と化したこの町。家の中にも死体があり、
とても気持ちが休まりません。しかし私は焦りを感じています。なぜなら
漫画の締め切りが近付いているからです。一刻も早く仕事にかからなくてはならない。
しかし死体も片付けなくてはならない。一体どうすれば…。
その時、救いの神が現れました。そう、高橋亨さんです。
「どうしたの?」
と聞かれ、私は事情を話しました。するとトオルさんは力強い口調で、
「わかった。死体は俺が片付けるから、荒木くんはすぐに仕事にかかれ」
と言ってくれました。 |