前回のあらすじ
先輩風を吹かせるために頑張るフウタを尻目に、渡邉こと乃監督の下、演出について学んでいく潘めぐみさん。さあ、次は『ハンター×ハンター』阿比留隆彦 作画監督のお席で作画監督のお仕事を覗いてみよう!
阿比留(以下阿)「作画監督の仕事は、こんなふうに原画の上から作画監督の修正を乗せて、絵を直していくという作業なんです」
阿比留さんが原画と作画監督修正を交互に見せます。すると…。
潘「あっ、よりゴンらしくなりますね」
作画監督の修正を見比べながら、潘さんがため息をつきます。
阿「今日用意できたのは、この作画監督修正ぐらいなんですが……逆に何か質問ありませんか?」
潘「えっと…絵を見ていると、ゴンがどんどん成長している気がするんですが…」
フ「(横から)いやいや、そんなことないでしょう!」
自信満々に否定するフウタ。しかし……。
阿「身体つきなんかは、少しずつ変えているんです」
潘「やっぱり!」
フ「えっ!」
判明した衝撃の事実に一同ビックリ! さらにーー
阿「見た目だけでなく、走り方なんかも身体全体で走らせないようにしたり、リアクションもオーバーにならないようにして大人っぽくなるようにしています」
潘「そうですよね。男の子から、より男らしくなっている感じがするというか……」
フ「でも、キャラ表(キャラクター設定表・アニメーターが参考にするための作画参考表)は変わってないわけですよね?」
阿「いや、ゴンとキルアはキャラ表から変わってます」
フ「そうなんですか!?」
阿「GI編からゴンは髪型も変わってます」
フ「えええっ!??」
阿「カットごとに頭身を少し変えたりすることもあります。3Dと違ってそういう事ができるのが、手描きの良さでもあるかと思いますね」
フ「気がつきませんでした……」
潘「やっぱりゴンは成長していたんですね」
うんうん、と感慨深げな潘さん。そして
潘「ゴンと一緒に、私も一役者として成長していきたいと思います!」
そう新たな決意を表明するのでした。
次回は、潘さんにマッドハウス社内を回ってみてのインタビューを敢行します!
5月22日(水)の更新をお楽しみに!