前回のあらすじ
マッドハウス見学の最中、作画について学んでいく潘さん。最後はマッドハウス社内を回って何を感じたか、インタビューに答えていただきました!
フ:今日はアニメ制作会社を回ってもらったわけですが…感想はあとで伺うとして、そもそも潘さんはアニメが昔からお好きだったんですか?
潘:母(潘恵子【注】)が仕事で留守の際に、テレビを点けて見ていたのがアニメでした。
アニメに夢をたくさんもらったと思います。自分を形成してるのはアニメです!
フ:おお。心強いお言葉。どんなアニメをご覧になっていましたか?
潘:フジテレビ版の『ハンター×ハンター』も見ていました。一番好きだったのは『少女革命ウテナ』ですね。
フ:おおっ、それは!!
潘:えっ……?
フ:失礼。自分も好きなんですよ、『ウテナ』。
潘:あっ、そうなんですか!
フ:僕たち、ウテナ同士ですね!
潘:(少し引き気味)そ、そうですね! えっと、大人になってから見て、あらためて気付くことがたくさんある、哲学的なアニメだったなと思います。
フ:さすがに通ですね、お目が高い! 潘さんはアニメを見る時に、どんなところに注目されているんですか?
潘:小説やマンガだと自分の中で動きを想像するけど、それを現実に見られるのがアニメの醍醐味だと思います。想像以上のものが見られる喜びがありますね。
フ:はああ。アニメの見方にもこだわりがあるんですね。ではいよいよ、そんな潘さんが初めてアニメ会社を回って、何を感じられたか。感想を伺えますか?
潘:一番印象に残ったのは、絵も声と共にお芝居をしている、ということです。
フ:渡邉さんが、声の芝居に併せて絵の演技を修正することもあるとおっしゃっていましたね。
潘:はい。放送されているアニメを1カット1カット止めて見たいと思うぐらい、1枚、1枚の絵に沢山の人の想いやメッセージが詰まっていてマッドハウスのこだわりを感じました。話の流れだけじゃなく、絵の面でゴン達の成長を見せているという阿比留さんのお話にも新鮮な驚きがありました。
フ:そう言っていただけると嬉しいです! 今日の体験で、アフレコに活きそうなところはありましたか。
潘:お芝居のヒントを、今日たくさん得たので……芝居を組み立てる時も、自分の中だけで考えるのではなく、(完成した)絵(の表情や動きや空気)を意識しながら、想像しながら演じていきたいと思います。
フ:いやあ、素晴らしい。先輩として誇らしいですよ。
潘:ええっと、先輩って…?
フ:あれ?
潘:えっ!? そうなんですか!
フ:さ、最初に言ったのに! 意識してもらえてなかったんですね。
潘:すみません……。聞き逃していました……。
フ:じゃあ、最後に先輩らしく無茶振りします! ゴンになったつもりで、キルアに今日の体験について一言!
潘:えっ、難しい!
フ:やりなさい!
潘:えーと…「(ゴンの口調で)キルア! すっっっっっっっっっっっっごいよ!! 『ハンター×ハンター』、1コマ1コマ止めて見てみてよ!!」
フ:ありがとうございました!!
潘さんからいただいたメッセージは伊瀬さんにお届けする予定です!
【注】潘恵子:潘めぐみさんの母親は、声優の潘恵子さん。代表作に『機動戦士ガンダム』ララァ・スン役、『聖闘士星矢』城戸沙織役、『美少女戦士セーラームーン』ルナ役などがある。