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初めて携わったマッドハウス作品は何ですか? |
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『パーフェクトブルー』です。 |
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今関わっている作品とその役職を教えてください。 |
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某ヒーロー物のオムニバスアニメーションの一編でコンテ・演出を担当しつつ、新作オリジナル劇場長編の準備中です。こちらは原作・脚本・監督ということになります。 |
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尊敬する人は誰ですか? |
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自分の両親を始め、尊敬する人はたくさんいますが、特に自分の表現活動に多大な刺激と影響を与えてくれている平沢 進さん(『千年女優』『妄想代理人』『パプリカ』音楽)には常に最大限の敬意を表したいと思っています。 |
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好きな作品は何ですか?(アニメ・映画・小説などジャンル問わず)
よろしければ、その理由も教えてください。 |
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作品名:『ロスト・チルドレン』(LA CITE DES ENFANTS PERDUS/1995)、『未来世紀ブラジル』(BRAZIL/1985)、『スローターハウス5』(SLAUGHTERHOUSE-FIVE/1972) |
好きな映画はたくさんありすぎてここに書ききれませんが、新作『パプリカ』に因んで「夢」にまつわる三本を挙げてみました。
『スローターハウス5』は夢ではありませんが、異なる時空間を鮮やかに繋ぐ手法と全編に溢れるユーモアとアイロニーが魅力です。
『未来世紀ブラジル』はテリー・ギリアム監督の傑作。パイプやダクトが這い回るレトロフューチャーの世界観といい夢と現実が交錯する展開が秀逸。
『ロスト・チルドレン』はまず「夢を見られなくなったマッドサイエンティストが子供たちの夢を盗む」というアイディアと、さながらバンドデシネ(ヨーロピアンコミック)をそのまま実現したようなファンタスティックで美しい画面が素晴らしい。それについ先日、この映画のお二人の監督、ジャン・ピエール・ジュネと東京国際映画祭で、マーク・キャロ監督とはパリでお会いしたということもあって、特に好きになっている一本です。 |
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仕事で気をつけていることは何ですか? |
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身体と脳の健康。
関わっている仕事の終わりが来る日まで倒れたりせず、判断力を低下させないためです。アニメーション制作現場は仕事がハードですし、特にアップの日が近づいてくると脳に変調を来すことが多いようです。なので、意識的に脳の健康を保つ必要があります。況や身体をや。
当たり前の話ですが、仕事は最後までやりきってこそ仕事です。
私の場合、脳の健康にはニコチンとアルコール、そして美味しい食べ物が不可欠ですが、摂取しすぎると身体に障害を来す、ということで常に収まりきらないバランスの中でネゴシエーションをする必要があります。
対立する要求の中でバランスを取り続ける。まさに人生そのものですな。 |
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今後の抱負を一言お願いします。 |
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内臓脂肪の量を漸次削減しつつ想像力を膨らませて新作にかかりたいと思います。 |
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