BACK
BACK
監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
<戻る
第8回 色彩設計って、いったいなに?
2018年6月1日

これを読んでいるみんな、さあ、今日はこの前約束した「色彩設計(しきさいせっけい)」のお話をしようね。どうして色を決める必要があるかわかるかな?ヒントを出そうか。えっと、キャラクターデザインは、みんなが描く絵がバラバラにならないためにつくったんだったよね……あ、わかったかな? そう!キャラクターの色も同じで、バラバラにならないように、ちゃんと決めないといけないんだ!

たとえば「あたしは、おっこちゃんは小麦色の肌っぽくて、髪はふんわり明るい金髪に近い茶色だとおもうわ!」とか「ぼくはおっこちゃんはお人形みたいなさらさらした黒髪で、肌は雪のような色白美人にしよう!そのほうがだんぜん、ぼくの好みだ!」って勝手に言って色を塗ってたら、おっこちゃんの髪や肌色はバラバラになっちゃうよね? そうならないように、色彩設計もまた、キャラデ(通っぽく略してみたよ)と同じようにちゃんと、髪は色、肌はこの色、服はこの色って、塗る色の約束を決める必要があるんだね。

『若おかみは小学生!』の色彩設計は、中島音夢(なかじま ねむ)お姉さんと堀川佳典(ほりかわ よしのり)お兄さんにお願いしたよ。監督のぼくやキャラクターデザインの朝来さん、他のスタッフさんと相談して、中島お姉さんと堀川お兄さんは力を合わせて、がんばっておっこちゃんたちの色を決めてくれたよ! と言っても、中島お姉さんが今回はだいぶがんばってくれたね。堀川お兄さんは、中島お姉さんがピンチの時に助けてくれたんだ!
おっこちゃんのほんのりあったかいほっぺの色や、真月ちゃんのピンクでふりふりな服やツヤツヤの髪とか、原作のキャラクターイメージ、つまり雰囲気を大事にしつつ、アニメ専用の色を作ったよ。たとえば、おっこちゃんのほっぺは元気なほっぺ色で、真月ちゃんはお嬢様だから上品なほっぺ色、ウリ坊はやんちゃなほっぺ色にしたんだ。それに…おっと、いけない、ほかにもいっぱい考えてみんなで決めたんだけど、キリがないから次のお話にうつろうかな。

MADHOUSE
MADHOUSE