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監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
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第16回 アニメーターというおしごと
2018年8月12日

みんなっ!やぁやぁ、今週も『若おかみは小学生!』は見てくれたかな?ウリ坊や美陽ちゃん、鈴鬼くんも出てきて、おっこちゃんのまわりは、ますますにぎやかになってるね!ぼく、ますはら監督は今日、お客さんでにぎやかな喫茶店のつくえから、みんなにお話をお届けするよ!おしゃれでしょ!(ほんとはお布団の中からお届けしようかと思ったんだけど、うっかりお昼寝しちゃったのはひみつ)
さて、つくえと言えば、アニメのお仕事ってつくえにずーっと座ってるイメージだよね。そのなかでも、おっこちゃんやウリ坊、美陽ちゃん、鈴鬼くんたちの、いきいきとかわいい絵をいっぱい描いているおしごとの人たちがいるよ。それは「アニメーターさんっ!!!!!」みんなの目にとびこんでくるすてきな絵を、たくさん描く人たちなんだ。「!」を五つもつけるくらい、みんながんばってるよ!ひとくちにアニメーターさんといっても、いろんな人たちがいるんだ。今日はまず前回のやくそくどおり、アニメーターさんのつつぎのお話をしていくね!
これまでのお話から、漫画家さんと違って、アニメはたくさんの人が力を合わせて絵を描くのはもうわかったよね?で、ずっとまえに「キャラクターデザイン」のお話をしたのを覚えているかな?そう、略して「キャラデ」。そのキャラデを見ながら原画さんたちはおっこちゃん達を描くんだ。そして動画さんがその原画をもとにしてさらに枚数を描くよ。あ、正確に言うとじっさいにはキャラデをもとにした「キャラクター設定」、これを見て描くよ。まぁだいたい合ってるからこまかいことは気にしないで。イケてる女子(“池“袋に通っ“てる女子“)は「キャラせつ」って言ったりするね。アニメショップの店員さんも詳しいよ!ちなみに、「このキャラデ、だいすき!」って言うひとは多いけど、「このキャラせつ、だいすき!」って言ってるひと居たらかなりのアニメ好き、いや、アニメ先生、いやいやアニメ教授(きょうじゅ)だよ!
……え?「イケてる女子とかアニメ教授とか、なんだか、ちんぷんかんぷんになってきた!」って?……ごめんね、お話を戻して、アニメーターさんのことを話そうね。
「原画さん」も「動画さん」もおんなじアニメーターさんなんだけど、違いはわかりにくいよ。「なんとなくだけど、…どっちも絵を描く人でしょ?なにが違うの?」っておもうよね?うん、わかる!ぼくもアニメの会社に入ったときはみんなと同じようにおもってたよ! どっちの人たちも絵を描くお仕事にはちがいないんだけどね。そうだなぁ、だいたいのひとはまず「動画さん」からはじめるんだ。そして、「動画さん」をしばらくやって、アニメ独特の絵や動かし方、ルールなんかに慣れてきたら「原画さん」になっていくよ。
みんなは「タイムシート」って知っているかな?アニメのかいしゃでは大体つかっているシステムのひとつなんだ。この紙にいろんなじょうほうを書き込むよ。原画さんは、タイムシートを使って演出さんや動画さんにつたえたり、撮影さんにもどういうふうに絵がうごくかをつたえたりするんだ!みんな、きっと「そんなの見たことない!」っておもったよね。「タイムシート」は、こんなかんじだよ!

アニメは動く絵だから、「タイムシート」を使って動く絵のタイミングを記しているんだ。漫画家さんだとアシスタントさんに「ここ何番トーン貼ってください」「ここはベタ塗り」「新宿副都心の高層ビルを遠景でください」って言ったりするみたい。でも、アニメはいっぱいの人が絵をかいたり、時には外国の人が描いたりもするから、言葉じゃなくて記号や数字でかいているんだね。そして動画さんはまず初めに、原画さんが書いたタイムシートを見て少しずつおべんきょうしていくんだよ。
おっと、いけない!お日さまがすっかりしずんできたよ!コーヒーもからっぽになっちゃった。おしゃれな喫茶店からお届けするのは、ここまで!
こんどはお布団からお届けできるといいなぁ。でも、ぼく、きっとお日様が沈む前にまた寝ちゃいそうだなぁ。でも、がんばるよ!みんなも、早寝早起きして『若おかみは小学生!』を応援してね!
次回は、アニメーターさんのつづきのお話!今回はぜんぜんお話ししきれなかったからなぁ。まだまだ、いっぱいあるから!じゃあ、みんな、またね~っ!!

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