BACK
BACK
監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
<戻る
第22回 制作さんも若おかみ!?
2018年9月9日

みんな!おはよう、こんにちは、こんばんはっ!おっこちゃんはきょうも元気にがんばってるね!「お客さまによろこんでもらうとうれしくて、やったぁ!って思う」なんてことをいつか言ってたもんね。きっと、おっこちゃんが若おかみをやっていられる元気のもとは、お客さんの笑顔なんだね!
おっこちゃんが春の屋で、右も左もわからないのにいきなり若おかみをはじめたみたいに、アニメのかいしゃで「制作(せいさく)さん」をいきなりはじめる人も多いよ。すごいね!そんなわけで、今回は「制作さん」のお話だよ!
ひとくちに制作さんって言っても「これがおしごと!」ってのはないんだね。なぜかというと制作さんはこれまでお話してきた、アニメーターさんや背景美術さん、撮影さん、色彩設計さんとか、いろいろな人とみんなまとめていっしょにお仕事するんだ!え?「ちょっとなに言ってるかわかんない」って?そうだなぁ、じゃあいっぺんに説明するのはむずかしいからじゅんばんに説明していくね!
これまでお話してきたひとたちは、みんなそれぞれいっぺんに力を合わせてつくっていたよね?でも、みんなの力がバラバラになったままだとダメなんだ。キャラクターの絵、背景美術とかを一緒に合体させないとアニメの映像はできない。ところが撮影さんだって撮るための絵や背景がないとそもそもつくれないよね。そこでかつやくするのが「制作さん」なんだ!みんなにれんらくをこまめにとってお仕事のスケジュールの相談をしたりするよ。この日いつ頃にどのくらいの絵がかんせいする予定だから、お仕事のじゅんびをしておいて!とつたえたり、まとめたり、予定通りにならなかったばあいにみんなの予定をまたまとめなおしたり、いっしょうけんめいがんばるよ。
……え?「ますはらかんとく!やっぱり、ちんぷんかんぷんだよ!もっとわかりやすくせつめいしてよ!」だって?そうだなぁ。じゃあこのたとえはどうかな?ボートをみんなでこいでいるのを想像してみて?
アニメのスタッフは100人以上だから、みんなでいっしょうけんめいボートをこいでいるとするよ。でも、みんながバラバラにこいでしまったら?20人が北に向かってこいで、東へこぐ人が30人、西向きに10人、東向きに40人とかだったら、折角こいでるのに遅いスピードでしかすすめないよ。「こっちの方向に行こう!」ってみんなに方角を知らせるのはかんとく。えいごで「ディレクター」っていうのもそんなところから来てるのかもね。で、制作さんはたとえるなら号令係なんだ。みんなをうまくまとめるよ。アニメをつくっているひとたちが100人ともバラバラに「きょうは、あたしは絵は描かないわよ。あしたから頑張るもの!」とか、「ぼくはいそがしいので来月から背景美術を描くよ!」とか、「撮影はさいごにやればいいんでしょ?いまからお昼寝する!来年からほんきだす」とかいってたらたいへん!ちっともアニメがかんせいしないよ!それに、おまつりみたいにいっぺんに元気な時にやらないと、みんなのやる気がしぼんじゃうかもしれない!まずいよ!それに、がんばってばかりじゃみんな疲れちゃうから、それぞれのひとが休む時もどういう順番で交代したらいいかも制作さんはいっぱい考えてきめるよ。
つまり制作さんは、みんなの力がいちばん発揮できるように、さいこうのアニメができるように、っていつもいろんなことを考えてがんばっているんだ!
そうやってスタッフのみんなと同じように、制作さんもがんばってアニメを日々つくっているよ。そしていざ放送して、見てくれたみんなの「おもしろかった!」って笑顔や「かんどうしたよ!」っていう声が制作さんの元気のもとになるんだ!「『若おかみは小学生!』が好き!」っていうみんなの応援が、アニメをつくってがんばってる制作さんやスタッフのみんなの元気のもとになるんだね!
よーし、ぼくもきょうがんばるよ!そのまえに、ちょっとひと眠り……。あ、制作さんも眠そう!おっこちゃんも夜はちゃんと寝てるもんね!
え?……制作さんがあしたは「ますはら監督、おやすみしていいですよ」だって!やったぁ!
じゃあみんな、ぼくはもう寝るから、今日はこのへんでね!次回はなんのお話ししようかな?うーん……、そうだね、朝起きたら決めるよ!またね!

MADHOUSE
MADHOUSE