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監督のまっすーが、制作現場についてお話するよ!
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第23回 かんとくと言うおしごと
2018年9月16日

みんなっ!おはよう!?こんにちは?こんばんはっ!!きょうの晩御飯は何食べた?、、、え?まだ食べてない?じゃあ朝ごはんは?ぼくはおやすみの日でさっき起きたばかりだからまだ!きょうは何食べて1日を始めようかな!?春の屋のごちそうはいつもおいしそうでうらやましいなぁ。ぼくも春の屋にとまっておいしいごちそう食べてみたい!

さあ、きょうはアニメの監督というおしごとについてお話ししようかな。
ひとくちに監督といっても、いろんなタイプの監督さんがいるからね、ひとくくりに「これがかんとく!」ということはできないんだ。ひとによっては「監督とは世界観をつくるしごと」だし、またあるひとにとっては「監督は全責任を負うしごと」だし、またまたあるひとにとっては「監督は旗振り役」とか言ってたりするよ。……え?「なんだよ、けっきょくなんなの?はっきりしてよ!よくわかんないよ!」だって?そうだなぁ、これ!とはっきり言えたらいいんだけど、そうはいかないんだよね。たとえば、みんなのかよってるがっこうにも「せんせい」が居ると思うけど、いろんなせんせいがいるよね?アニメの監督もこの世の中にひとりきりじゃないから、それぞれがそれぞれの監督のやり方をしているんだね。ただ、ひとつ言えることは、これまでなんどもお話したようにアニメはみんながちからをあわせてつくっていて、そのアニメ作品にとって監督はせきにんじゅうだいなお仕事、というのはどの監督もそうなんだね。だから、いちばん作品がすてきなかたちでみんなの元にとどくように監督たちは今日もがんばっているんだ!
小説原作がある作品、漫画原作がある作品、オリジナルの作品、そのどれも、ぼくはいつも愛情をこめて作品をつくっているよ!『若おかみは小学生!』ではおっこちゃんやウリ坊、美陽ちゃん、鈴鬼くん、真月ちゃん、がホントに生きてると思うくらいに頑張ってアニメをつくったんだ。それにはこれまで話したいろんなひとの力が欠かせなかったよ!だって、ぼくひとりが頑張ってたって、それはぼくひとりが頑張ってるちからしか出せないからね。みんなの力をじゅうぶんに出し切ってもらって、しかもそれを作品にとってさいこうの形になるようにまとめあげていくのが監督のお仕事なんだね。シリーズ構成、脚本、絵コンテ、演出、作画、仕上げ、撮影、カッティング、アフレコ、ダビング、ビデオ編集、ほぼすべてのおしごとに監督はいろんなチェックをしたり、立ち会って相談をしたり、打ち合わせをしたりするよ。おっといけない、「ダビング」についてはまだお話してなかったよね?ついでだからお話しておこうかな!
みんなが見ている『若おかみは小学生!』は声優さんの台詞だけじゃなくて「楽しい音楽」や「悲しい音楽」、「あったかい音楽」や、はたまた「おっこちゃんが歩く音」や「温泉の流れる音」、「ウリ坊がとぶときの音」が入っているでしょ?ダビングっていうのは、この前「アフレコ」の時にお話した声優さんの声を入れた後に、音楽や効果音をのせていくお仕事のことなんだ!アニメの中で流れてる音楽は「はまたけしお兄さん」に頼んだよ。以前にもぼくが関わった作品でいっしょにおしごとしてた作曲家さんなんだ!アニメにとって音楽はものがたりを言葉ではない形で盛り上げるのに重要な役目をもっているよ。はまお兄さんは、おっこちゃんやウリ坊、美陽ちゃんたちの心を丁寧に描き出してくれる、とってもとーっても素敵な曲をいっぱい書いてくれたんだよ!!そして効果音!今回、『若おかみは小学生!』ではその「音響効果」は「西お姉さん」に入れてもらったよ!春の屋の廊下のきしみとか、とってもリアルな効果音だよね!ほんとに目の前でおっこちゃんが歩いてそう!他につけてもらった効果音でよかったなぁと僕が思ったのは、ウリ坊や美陽ちゃんたちの「ユーレイ音」!ふたりはユーレイだけどおっこちぉんの味方だからコミカルなかわいい音をつけてくれたよ。よーく聞いてみると、ウリ坊なんかはヒョードロドロドロといかにもユーレイっぽい音をウリ坊に合わせてアレンジしてくれてるのが分かるよ!
おっといけない、また長くなっちゃったね。じゃあまた次回、それじゃ、またね!

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