ついに『劇場版HUNTER×HUNTER−The LAST MISSION−』が12月27日(金)に公開されます!
零号試写にて立ち会い、私は今、興奮が冷めやらない状態です。作品は大変に見応えのあるもので、ぜひ皆様に見ていただきたい! そんな気持ちが嵩じて、個人的に今回の作品をネタバレなしで語ってみたいと思います。
ハンター協会に迫る危機、渦巻く謎の数々、そしてハンター協会会長ネテロの過去……。これから鑑賞される皆様にとっては、そういったストーリーこそが最も気になるところだと思いますが、ネタバレになってしまいますので、今回は別の観点でのお話を。
まず、映画冒頭から「おっ?」と思いましたね。「これは随分テレビ版と違うなあ」と。いつも以上に重たいといいますか、そんなムードがあるように感じます。その雰囲気は最終カットまで続いていて「今回はいつも以上に大変なことになっている!」感に満ちています。やはり劇場に来たのなら「テレビ版を大きくしただけだったね」ではなく、「映画ならではのスケールと迫力だったね!」となりたいところ。今作はその期待に見事に応えてくれています!
演出や撮影etc……それぞれのパートがムード作りに貢献していたと思いますが、それらを底上げしていたのは何といっても作画的な見どころだったのかなと。
例えば、今回の敵はかつてのネテロと同等の力を持つ男です。強大な敵を見せるために必要なのは、それを納得させるだけの絵的な迫力が必要なわけですが……。彼の放つ怨の能力が炸裂! ドカーン! あの巨大な…って、これ以上はダメだ! ネタバレになってしまう!
まあ、凄いカットがあるのですが、なんというかそれは……そう、もはや怪獣映画! あまりの恐ろしさに震えがきましたね。こんな敵にどうやったって勝てっこない……、その絶望感がこちらにまで伝わってきました。
今のはあくまで一例ですが、今回は20代〜70代(!?)まで、幅広いアニメーターが参加していて、各アニメーターの個性が十分以上に発揮されているカットが多いです。そういう意味で歴代のマッドハウス作品の中でも「暴れ回った」作品になっている! うおお、た、たぎる! ……と、すみません。ちょっと興奮しすぎました。しかし、ぜひ皆さんにも鑑賞していただいて、映画ならではの迫力とともに、さらなるハンター世界の広がりを体感いただきたく思います!